タイ・インドネシア 経済成長に水差す政治不安

マレーシアのナジブ首相は20日、同国の2010年経済成長率が3.5%を突破するとの見方を示した。

09年の初めの2四半期が連続で前年水準を下回った東南アジア経済が、輸出の持ち直しと大規模な経済対策に支えられ回復に向かっている。

 タイの複合企業大手サイアム・セメントは21日、景気回復に伴い国内セメント消費量が今年5%増加するとの試算を発表した。同国のゴーン財務相は、国内総生産(GDP)の2%相当額を投入した09年の景気刺激策を、今年は5.5%相当額に拡大する意向を表している。

 インドネシア経済も加速の勢いをみせ、今年は最大で7%の急成長が期待される。

 このように再生が進む一方、タイとインドネシアの2国には経済成長に水を差すような政治的危機も潜んでいる。

 タイではタクシン元首相派による抗議デモが懸念される。大規模な街頭デモが再燃すれば、民間投資の縮小につながりかねない。

 インドネシアでは、公的資金注入による中堅商銀センチュリー銀行(現ムティアラ銀行)の救済をめぐってスキャンダルが浮上し、閣僚の退陣要求にまで発展しそうな雲行き。しかし現政権の推進する改革政策が長期的な経済成長率の上昇に有効とされるため、妥協策が探られているところだ。(オックスフォード・アナリティカ)

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